悩んでいるときはお電話を。電話番号:048-645-2026/受付時間:9:00~18:00(月~金)

メール法律相談フォーム

法律相談予約フォーム

ホーム»コラム - 行列のできぬ法律相談所»ケース8 「迫られる男 - 一方的に家賃を増額!応じる必要は!?」

コラム

弁護士 大塚信雄の法律問題コラム

ケース8 「迫られる男 - 一方的に家賃を増額!応じる必要は!?」

未曾有の大不況である。
社会は不況に喘ぎ、景気好転の兆しも見えない。
木枯らし吹きすさぶ冬のさなか、リストラの嵐も吹き荒れている・・・。

A君もリストラの嵐に吹き飛ばされた一人である。
コツコツと真面目に働く事が取り柄であったA君であるが、不況の直撃を受け、リストラの憂き目にあってしまった。

そんなA君のもとにある日、一通の内容証明郵便が届いた。
開封してみると、大家からの家賃増額請求である。

「現在の家賃は低いので、来月から家賃を増額します。
支払わない場合は退去してもらいます。」
という内容である。

職を失い途方に暮れていたA君にとって、増額された家賃は到底支払うこともできず、かといって、支払わなければアパートを追い出されてしまうのではないか、A君の不安は増大するばかりであった・・・。

困惑したA君が不動産情報を調べたところ、A君の家賃は安いわけではなく、付近の家賃相場と変わらないものであった。

そこで、A君は大家宅に赴き、従来どおりの家賃を支払おうとしたが、大家に受け取りを拒絶されてしまった。

A君は、一方的な家賃の増額に応じなければ、アパ-トを退去しなければならいのであろうか?
A君に良いアドバイスを。

回答

客観的に現状の家賃が不相当でない限り、A君は増額に応じる必要はなく、現状の家賃を払っていれば、債務不履行となることもなく、退去する必要もありません。

借地借家法32条1項は、

「一定期間賃料を増額しない旨の特約がない限り、租税その他の負担の増減により、不動産価格の上昇・低下その他の経済事情の変動により、または近傍同種の建物の賃料に比較して不相当になった場合には、賃料の増額を請求できる」

と規定していますが、

同2項は、

「増額につき当事者間の協議が調わない時は、増額を正当とする裁判確定までは、賃借人は相当と認める額の賃料を支払えば足りる」

と規定しています。

従って、A君は従来の賃料を支払えば足りるのですが、家賃増額請求訴訟において、家賃増額を正当とする判決が確定した場合には、これまでに支払った賃料との差額に年1割の利息を付けて支払わなければなりません。

なお、本件のように、賃貸人が家賃の受け取りを拒否している場合には、債務不履行を免れるためにも、A君は、法務局に供託をする必要があるので、注意を要します。

・・・A君が落ち着いた正月を迎えることができるよう願う次第である。

お気軽にご相談ください。

法律問題は、専門家によるアドバイスがトラブルの事前防止、早期解決につながります。
埼玉中央法律事務所では、メールによる無料法律相談、面談による法律相談を随時お受けしております。

  • 相談案内
  • メール法律相談フォーム
  • 法律相談予約フォーム
弁護士 大塚信雄の法律問題コラム一覧
詳しくは、「相談案内」のページをご覧ください。

集団的自衛権行使容認に反対です!

中央イズム SAICHU

大宮駅東口 徒歩5分。旧中山道沿い、「あじせんビル」4階が受付です。
事務所外観事務所入口
〒330-0802
埼玉県さいたま市大宮区宮町2-28
あじせんビル6階(受付4階)
TEL:048-645-2026(代表)
FAX:048-643-5793
地図

コラム-行列のできぬ法律相談所

はぐたまカフェ-女性のための相談&おしゃべりカフェ

所属弁護団一覧

関連サイト
アーバンエステート被害対策弁護団通信
武富士取締役責任追及訴訟
ページの先頭へ
Copyright (C) 埼玉中央法律事務所. All rights reserved.