青木弁護士からお借りした百田尚樹さんの「幸福な生活」,先日読了しました。
もともと本は好きなのですが,育児に追われ,
ここ数年は読書にあてる時間もあまりとれずにいる私。
百田さんも,お名前だけは存じ上げていましたが,
実際に作品を読むのははじめてでした。
いや,おもしろかった!
一気読み確実です。
私もお昼休みに事務所近くのドトールで,一気に読んでしまいました。
最後のラスト1行で,爆弾級の秘密が暴露されるという仕掛けになっていて,
その秘密の恐ろしさやおぞましさに,戦慄を覚えます(なかにはクスッと笑えるものもあります)。
いくつかオチを予想できた短編もありますが,
半分以上は「そうきたか!」と予想を裏切られるものばかり。
解説の中でクドカンさんも書いておられますが,
この予想を巧みに裏切られることが快感,
やみつきになっちゃうのです。
個人的には,「ビデオレター」が一番怖かった。
(青木弁護士は「豹変」だったそうです。男女差がでておもしろい。
ちなみに,私は絶対に夫の秘密は知りたくありません!
ケイタイは絶対見ないと心に決めています。…ちょっとみたい気もするけど。)
文句なしにおすすめ!な作品ですが,ただ毒気が強いので,
爽やかな気分でいたい時はむかないかもしれません。
話はかわって,ちょっとまじめに。
夫の秘密は知りたくない私ですが,国家権力が隠そうとする秘密を,
秘密のまま,知らされないなんて絶対イヤ!です。
引きつづき,秘密保護法廃止に向けて声をあげていきたいと思います。
国民の知る権利が侵害されている社会においては,
私たち個々人の「幸福な生活」なんてあり得ないと思うのですが,いかがでしょうか。
(事務局 井深)