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国連の傍聴に行ってきました

2016年02月23日 お知らせ, スタッフブログ, 弁護士 近藤里沙, イベント報告

 審査議場(近藤) (2)先日、スイスのジュネーブで行われた、国連の女性差別撤廃委員会(Committee on the Elimination of Discrimination against Women : CEDAW)の日本審査の傍聴に行ってきました。

 日本でも,従軍慰安婦について,軍による強制連行は確認出来なかったと政府が国連で説明したということがニュースになっていたみたいですね。でも、この審査は、従軍慰安婦についてだけではないのです。他にも色々なことが審査の対象となっていました。

 まず、CEDAWとは、何かということですが、これは、日本も締結している「女性に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約(Convention on the Elimination of all Forms of Discrimination against Women:CEDAW)」の締約国が、条約をどのように実行しているかを審査し、不足や不備があれば勧告を行うものです。現在の委員長は、日本の弁護士である林陽子先生が務めていらっしゃいます。
 委員会の名前も条約の名前も省略すると両方CEDAWなんです。ややこしいですよね。

 私は,日本のNGOの一員として参加させてもらいました。このCEDAWの審査に関しては、CEDAWの委員は、ただ日本政府の報告を読んだり聞いたりして判断するだけでなく、様々なNGOからの報告等を読んで、判断しています。
 実際に、CEDAWの委員に対して、公式にNGOの報告を発表する機会もありますし、会議の合間にロビー活動をすることもできました。
 日本からのNGO団体は、例えばアイヌ問題、障害者の問題など様々な問題に取り組んでいるNGO団体が多数参加していました。私自身が今まであまり意識したことのないような問題についても、問題意識を持って活動されている方々がたくさんいらっしゃいました。

 今回の審査について、日本では、従軍慰安婦についての報道ばかりがなされたそうですね。しかし、今回の審査で触れられたのは、慰安婦問題だけではありません。
 例えば、婚姻適齢が男女で異なること(男は18歳で、女は16歳)、女性のみが再婚禁止期間を設けられていること、選択的夫婦別姓が認められていないこと等についても、女性に対する差別の規定であるとして、民法の改正をするように要請がされました。これに対する政府の答弁は、国民世論でも意見が分かれているので慎重に検討するという、はっきりしない内容でした。委員からの質問に答え切れていない場面も見受けられました。
 今回の審査傍聴等に参加して、女性に対する差別というものが、いかに日本社会に根深く残っているのかということを深く感じました。そして、私が知らなかっただけで、こんなにも苦しんでいる人たちがいるのかということも強く感じました。
 今回の審査の結果、委員から勧告が出されることになると思います。政府には、この勧告を真摯に受け止めて、差別撤廃に向けた法律の整備や政策をとってほしいと思います。
 CEDAWについて興味を持ってくださった方は、外務省のホームページで、条約の条文や過去の日本の報告書などが掲載されていますので、ぜひご覧ください。

国連外観(近藤) (1) ちなみに、国連の本部はアメリカのニューヨークにあり、ジュネーブには、国連のヨーロッパ本部があります。スイスが国連に加盟したのは、2002年の3月ですが、加盟前から、国連のヨーロッパ本部はジュネーブにありました。国際連盟の本部がジュネーブにあったことから、その名残みたいです。しかも、借地権は無料だったとか…!!スイスは太っ腹ですね!!
 
 写真は、国連の外観とCEDAW審議中の様子です。

(弁護士 近藤里沙

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