ツトムくんといずみちゃんの2人が、憲法についてやさしくわかりやすく、そしてたまにシビアに語っていくシリーズ。
前回(https://saitamachuuou.gr.jp/blog/news/2426/)に引き続き「日本国憲法 前文」編です!
いずみちゃん 日本国憲法の前文は,結構長いし,いろいろな難しい事が書いてあるよね。
ツトムくん まだまだ冒頭部分だよ。それでは,前回の続きを解説するとしよう。
そもそも国政は,国民の厳粛な信託によるものであって,その権威は国民に由来し,その権力は国民の代表者がこれを行使し,その福利は国民がこれを享受する。
いずみちゃん だいぶ言葉の言い回しが難しくなってきたね。
ツトムくん 少し回りくどい言い回しになっていると思っている方も多いでしょう。 でもそれは,それだけ大切なことを宣言しているためなんだよ。
前回も話したように,主権者は国民である(「その権威は国民に由来し」)→国民から選ばれた代表者(議員)が国民のために国民になりかわって権限を行使する(「その権力は国民の代表者がこれを行使し」)→それによってその福利(利益)は国民が得る(「その福利は国民がこれを享受する」)という,あくまで国民の利益が第一であり,そのために議員がいるんだということを言っているわけなんだ。
だから,議員は勝手なことをしてはいけないんだ。当然,自分の利益のために行動するなど言語道断だね。 議員は国民にとって利益になるように行動しなければならないんだ。
いずみちゃん でも,実際にはどうなのかな?
国民のために行動してくれていないような議員さんが多い感じがするんだけど・・・。
ツトムくん そうだね。法人税を減税する,今回は延期になったとはいえ消費税を引き上げようとする,TPPで大企業は儲かるかもしれないけど,個々の国民は安全が保障されない食べ物を食べなければならなくなる,日本の誇る国民皆保険制度も骨抜きになる(医療費負担が重くなる→気軽に病院になど行けなくなる),集団的自衛権の行使を認めて国民を戦争に巻き込む,これらは私たち国民にとって利益であるはずがないよね。
いずみちゃん なんか,みんなで大声で叫びたくなってきた。「政治家は,国民のための政治を行え!」「国民は政治家の勝手を許さないぞ!」「アメリカや大企業だけでなく国民の方を見て政治をしろ!」ってね。当選するために選挙民にサービスをして大臣を辞めた人にも,もう一度憲法を読み直して勉強して欲しいよね。
ツトムくん そうだね。そして,今こそ私たちの声を国会に届ける時なんだ!
つづく