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ツトムくんといずみちゃんのI♡憲法!・・・日本国憲法 前文編①・・・

2014年12月09日 お知らせ, ツトムくんといずみちゃん~I♡憲法~

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ツトムくんといずみちゃんの2人が、憲法についてやさしくわかりやすく、
そしてたまにシビアに語っていくシリーズ。
今回は「日本国憲法 前文」編です!

 

いずみちゃん 憲法って,学校で習ったけどよく覚えていないよね。それに,全文を読んだことがない人も多いかもしれない。最近本もいろいろ出てるから目にすることも多くなってきているけど,難しいよね。


ツトムくん
 
『日本国憲法』はホントすごいことが書かれているんだよ。 
まずは,その手始めとして,前文を読んでみようよ。

いずみちゃん 「前文」?


ツトムくん
 そう。 『日本国憲法』は,「前文」と「条文」に分かれていて,併せて「全文」になっているんだよ。「前文」には,日本国憲法の基本的理念が書かれていて,とっても重要なんだよ。


いずみちゃん
 へぇ~。そうなんだ!


ツトムくん

「日本国民は,正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し,われらとわれらの子孫のために,諸国民との協和による成果と,わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し,政府の行為によって再び戦禍が起こることのないようにすることを決意し,ここに主権が国民に存することを宣言し,この憲法を確定する。」

これが日本国憲法前文の冒頭部分だよ。


いずみちゃん 
どういう意味なの?


ツトムくん
 1945年,日本は,全世界を相手とした無謀な戦争に負けてしまったのは知っているよね。ではなぜ,戦争が起こったのか?その理由としては,国民に政治の行方を決める権限がなく,天皇を頂点とした一部の権力者が勝手に戦争を始めることができたという明治憲法の欠点が挙げられるんだよ。
 明治憲法は,主権者を天皇として,天皇の下に臣民(天皇の家臣)の代表者である議会が置かれていたから,当然,議会の権限は限られたものだったんた。それに,当時の選挙制度は,25歳以上の男性にしか選挙権がなく,しかも選挙活動も制限されていたから,国民の声が十分に議会に反映されるということもなかったんだよ。
 そこで,その反省から,日本国憲法においては,
国民は戦争を望むはずはない→国民に権限を持たせればいい→主権者は国民にあることをはっきりさせる→国民の声が十分に反映されるように民主的な選挙制度にする。といったことをまず宣言したというわけなんだね。


いずみちゃん
 国民ひとりひとりの声が議会へ反映できるなんてすごい!これが,『国民主権』って言うんだね。


ツトムくん
 そうなんだ。そして,平和を愛する国民によって,戦後70年間,日本は一度も戦争を行うことなく,平和を享受することができたということなんだ。


いずみちゃん 
やっぱり,『日本国憲法』って素晴らしいね。感動したよ!!


ツトムくん
 でも,この前文の理念は完全に実現されているとはいえないんだ。「日本国民は,正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」とあるんだけど,今の国会議員は「正当に選挙された代表者」と言い切ることはできないんじゃないかな。


いずみちゃん
 どういうこと?


ツトムくん
 小選挙区制は,「投票数の50%を僅かにでも超えれば当選することができる。」逆にいうと,「たとえ49%だったとしても、50%に僅かにでも届かなければ当選できない。」と,いうことなんだ。
 そうすると,多くの声が切り捨てられることになってしまう…。これを「死票」というんだ。
 本当に国民の声を正確に反映させるんだったら,選挙制度も全議席を比例代表制(完全比例代表制度)によって決める必要があるんじゃないかな。


いずみちゃん
 最近は投票率の少なさが問題になっているけど、これからは国民のみんなが,自分の選挙権一票一票を大切にしないとね。そして,その一票が平等に評価されるようになるといいよね。


ツトムくん
 そうだね。そうなればきっと、日本はもっといい国になると思うんだ。
 さて、記念すべき第1回目「日本国憲法~前文編①~」はどうだったかな。
 

いずみちゃん
 憲法の良さを改めて知ることができたし、きっとみんな楽しんで読んでくれたと思うよ!
 継続は力なり。細く長く続けることが大事だね。

 

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