自宅から電車使って2時間、幕張メッセで開催されていた
「宇宙博2014 NASA・JAXAの挑戦」に行ってきました。
国際宇宙ステーションのような地球に近くて、結構ニュースも入ってくるようなところから、「120億光年」なんていうよくわかんない遠くのことまで、結構雑ぱくとした博覧会です。もっともこれ以上詳しく展示されても私には理解不能かもしれません。
ありました、ありました。愛しの「はやぶさ」です。これだけは後ろ姿でもわかります。
2003年5月に打ち上げられて、2010年に帰ってきた小惑星探査機の模型。
模型を見に行ってわくわくするなんて、立派なオタクですね。
はやぶさの技術で一番びっくりしたのが、「スイングバイ」です。地球がものすごい速さで自転・公転していることを利用して探査機の速度を上げるとのこと。それまで、地球の公転速度なんて考えたことがなかったけど、秒速28キロ、時速10万キロ。普段最速で時速100キロくらいしか体感してないんだから、それに比べて驚きました。地球って、速いんだね。
すごくかいつまんでしまって申し訳ありませんが、はやぶさを飛ばして、戻ってくるまでがんばった人たちの努力に感動して、ずーっとファンです。
「がんばった人たち」がいらっしゃいました。
JAXAのユニフォームを着た方が、展示物の前で説明をされていました。
…ん?「無人」なの?
「そうなんです。これが国際宇宙ステーション(ISS)まで飛んでいって、ステーションのロボットアームで捕まえてもらって、物資を搬入し、代わりにゴミを載せて再び大気圏内に投下。燃え尽きちゃうんです。」
…燃えちゃうんですか?
「そう。一部が燃え残って南太平洋に落ちる可能性があるので、落ちるときにはご近所にお知らせして、漁船を出さないようにしてもらうんです」
…何回くらい運搬しているんですか?
「今までに4回運びました。日本の『こうのとり』は構造上大型の実験装置などを搬入できるという独自の技術があり、とっても役に立ってるんですよ」
…ISSがすごい速さで動いているのにドッキングするのは結構大変でしよう?
「そうですね。たとえば高速道路で時速100㎞で2台の車が並んで走っていたら、見かけ上お互いに止まっているのと同じで、窓を開けてジュースを渡したりできるはずですよね。実際は危なくてやりませんけどね。だから、こいつがISSの下側500メートルにぴたっと止まったときには、体が震えました。地上で何回も実験していますが、宇宙で本当に成功するかは、やってみるまでわからないので。もし、途中で制御不能になって暴れてISSにぶつかりでもしたら、大変です。」
…「体が震える」ってリアリティありますね。「できるはず」って信じてても、作った人は心配ですよね。
と熱心に頷いたり、合いの手を打っていたら、私に向かってどんどん答えてくれるので、ちょっとうれしかったです。お名前は聞かずじまいでしたが。
補給船のことを「こいつ」呼ばわりしているところにも愛を感じました。
これは、太陽から出る「風」をうけて飛ぶ「イカロス」という探査機の「帆」です。サランラップよりもっと薄いシートでできています。これを4枚つないで正方形にし、遠心力でぐるぐる回りながら飛んでいるそうです。
これは宇宙船のトイレ。手洗い場もあります。
一応、タオルとか、ティッシュもあるんだね。
その他にも、火星に行って今も調査を続けている「キュリオシティ」というロボットとか、何回も使い回せるロケットエンジンの実験をした燃え残りとか、アポロ17号が帰還したときに実際に使ったパラシュートとか、先日打ち上げ成功した「イプシロン」とか、本当にいろいろでした(^_^)v
(事務局 ゆ)