3月18日,事務局5名で参加してきました。
埼玉憲法会議事務局長をつとめている当事務所の青木弁護士からは,予定されていた10分という短い時間を最大限に使いながら,安倍内閣のもとで行われた昨年7月の閣議決定や今国会に提出予定の安全保障一括法について,わかりやすい報告でした。
会場にいらした方からは,「現行憲法の大切さを周りの人々に訴えると,その結果改憲反対の声がどんどん広がっていることを実感している。」、「憲法9条が改憲され,ひとたび戦争が始まってしまえば,庶民の生活が成り立たなくなる。そのような事態を回避するためには,あらゆる人たちが共同して,なんとしても憲法を守る運動を大きくしなくてはならない。」といった発言が続きました。
とりわけ,私の心に響いたのは,1947年8月2日,文部省が発行した
中学1年生用の社会科教科書「あたらしい憲法のはなし」が読み上げられた発言でした。
以下抜粋です。
6 戦争の放棄
みなさんの中には,こんどの戦争に,おとうさんやにいさんを送りだされた人も多いでしょう。こぶじにおかえりになったでしょうか。それともとうとうおかえりにならなかったでしょうか。また,くうしゅうで,家やうちの人を,なくされた人も多いでしょう。いまやっと戦争はおわりました。二度とこんなおそろしい,かなしい思いをしたくないと思いませんか。こんな戦争をして,日本の国はどんな利益があったでしょうか。何もありません。ただ,おそろしい,かなしいことが,たくさんおこっただけではありませんか。戦争は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすことです。
先の戦争を体験された人たちが,
どのような思いでこの文章を読んでいたかを想像するだけで息が詰まりそうになります。
私たちの親や祖父母の世代の方々が今の憲法を守ってくれたからこそ,
私たちの生活が成り立っていること,今度は,私たちが下の世代のみなさんへ
憲法を守り引き継いでいかなければならないと強く思いました。
5月3日の憲法記念日には,横浜の臨海パークで,「平和といのちと人権を! 5・3憲法集会」が,
5月31日には,北浦和公園で,「5・31オール埼玉総行動」が予定されてます。
次の世代に,「戦争をさせない世界」を残すためにも,みなさん,一緒に参加しましょう。
(事務局 石黒)