9月7日(日)上尾市内で「第二団地・周辺地域 市井の人々の九条の会」主催、
「いま、『戦争する国』にさせないために」と題する学習会が開催されました。
最初に、「あすわかの会」(明日の自由を守る若手弁護士の会)作成の紙芝居で、
「憲法」についてのそもそもを学びます。
その後、自民党の「憲法改正草案」の問題点について、
現在の日本国憲法と比較しながら、解説しました。
自民党草案では
・天皇を「元首」にすること
・「自衛権の発動」をみとめ、戦争できる国にする。
・自由・権利は「公益・公の秩序」と相反しない限り主張できる。…「公益・公の秩序」は「公共の福祉」(現憲法13条)とは全然違います!!
・公人の靖国神社参拝などは「社会的儀礼」としてOKにする。
・労働基本権は制限される。
…………
などなど詳しく説明。
その中のお一人、第二次大戦時、お父さんが志願兵だったという女性からは、
「父は、中国で関東軍でした。『泣く子も黙る』と恐れられていた軍隊です。
関東軍は終戦直前、中国に移住していた日本人を置いたまま、撤退しました。
父は、『軍隊は国民を盾にはするが、守りはしない』と言っていました。
また、無事に日本に帰ってきて、父が祖父から言われた言葉は
『なぜ帰ってきた。おまえが靖国に行けば、国から金がもらえる』でした。
それから父は、祖父と没交渉になりました。
祖父が亡くなったときも、お線香を上げに行っただけでした。
そして父は、戦後軍人恩給を受けませんでした。」とのことでした。
よく、ドラマなどでは、「お国のために」泣く泣く子どもを出征させて、
悲しみに暮れる母親が描かれます。
それは多くの人々の共通の気持ちですが、それとは対局にある振る舞いによって、
その後の親子関係に深い傷を残し、ついぞ修復できなかった。
という事実があったことに、愕然としてしまいました。
戦争とはなんと罪深いことでしょうか。
(よ)