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イベント報告/8.10原発なくそう!復興支援コンサート

2014年08月12日 スタッフブログ

 8月10日,台風の影響で時折雨風が強くなる中,さいたま市北区ノースプラザ多目的ホールで,
復興支援コンサートの演奏会があり,行ってきました。

 このコンサートは,年金者組合の大宮支部が主催し,被災地を音楽で励ます
「愛とヒューマンのコンサート委員会」が企画協力をしているものです。

 出演者は,パリオペラ座楽団員でピアノ奏者の「ベッセラ・ペロフスカ」さんと日本フィルハーモニー交響楽団員でヴァイオリン奏者の「松本克巳」さんです。松本さんは,オウム真理教に殺害された坂本弁護士一家とも親しく,坂本弁護士一家救出活動の時もいろいろなところで演奏し,救出活動を支援してきた方です。ベッセラさんは,8月の初旬に来日し,松本さんたちと7日間にわたり福島と宮城の被災地を訪問し,現地で年金者組合と共同で13回のコンサートを予定しています。さいたま市北区のコンサートの収益金も,この被災地でのコンサートの費用として贈ります。

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 150名ほどでほぼ一杯になった会場には,ピアノとヴァイオリンが響き渡り,とても良い時間が流れました。

 ベッセラさんはチラシとは違い,金髪少し茶色に染め,ショートカットにして,朱色のスリットのはいったすてきなロングドレスを着ていました。

 ベートーベンの「月光」やヴィバルディの「四季」などみなさんも聞けばわかる曲も良いものでしたが,日本の歌曲「この道」「城ヶ島の雨」のピアノとヴァイオリンの演奏というのも良いものでした。

 特に良かったのは,この曲を被災地の漁師さんたちが聴くと元気になるという
「斎太郎節」別名「大漁節」です。

漁師さんたちに聴いてもらうためにピアノとヴァイオリン用に編曲をしてもらったとのこと。思わず会場からは手拍子。ピアノとヴァイオリンと手拍子の組み合わせがとても心地よく,思わず口ずさむ声も聞こえ,被災地の漁師さんたちと一体になれた気がしました。ベッセラさんは,この「大漁節」を演奏するのが,今日が初めてとのことで,練習の時にこの日本独特の「節」というものが感じ取れなかったとのこと,「みなさんの手拍子で「節」を体感できたと思います」と松本さんがコメントされ,確かにベートーベンやショパンにはない「節」ですよね,と納得しました。

 松本さんのヴァイオリンを聴くのは,今回で2度目になります。1度目は,東日本大震災があった年でした。松本さんたちは被災地に出かけて行き,支援コンサートを開きました。その時は,コンサートをする場所もあまりなかったので,津波で何もなくなってしまったがれきの中の屋外でヴァイオリンの演奏をしたそうです。その様子を写したパネルも1度目の演奏会の時はロビーに掛けてありました。あれから3年,松本さんたち被災地を音楽で励ます「愛とヒューマンのコンサート委員会」の方たちは,ずっとこの活動を続けているのです。被災地は,まだまだ大変な生活を送っています。
 私たちひとりひとりが自分の心の中でこの震災を風化させてはいけないと思います。

(事務局 Zoo)

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