2013年11月1日
イベント報告/返したくても返せない、奨学金返済問題の実情
去る2013年9月28日に、埼玉教育会館において、埼玉奨学金問題ネットワークのシンポジウム及び設立総会が開かれました。
今や大学の学費などを支払うために大学生のおよそ2人に1人が何らかの奨学金制度を利用している時代です。
そのうちの約4割が利用する日本学生支援機構の奨学金制度では、今や利子付きの奨学金を約96万人が利用しており、学生の経済的な負担が増加しています。
支援機構では滞納者に対するブラックリストへの登録、債権回収会社、支払督促、裁判などを使って、徹底的な回収を行っています。
大学を卒業しても就職難であるため、経済的に困窮し返済をしたくてもできない人達が急増しています。
このような状況を改善すべく、法律家、教育関係者、当事者である学生、生徒、保護者などが参加し「埼玉奨学金問題ネットワーク」がさいたま市内で設立されました。
シンポジウムでは、奨学金被害の当事者の方の発言や、奨学金問題対策全国会議事務局長で弁護士の岩重佳治さん、聖学院大学の柴田武男教授らが発言されました。
ネットワークは憲法26条の理念である教育の機会均等を目指して返済困難者の相談、救済活動、奨学金制度の改善を実現する運動を展開していく予定です。
なお、ネットワークの役員として、当事務所の久保田和志弁護士、宮西陽子弁護士が就任しました。
〒330-0802
埼玉県さいたま市大宮区宮町2-28
あじせんビル6階(受付4階)
TEL:048-645-2026(代表)
FAX:048-643-5793
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