もっと知りたい！シリーズ
～SSS特集 弁護士青木努編～
SSSとは…？
S（相談する前に）S（知っておきたい弁護士の）S(素顔)特集の略称です！
はやくも夏休み中に紹介しきれないのではないかと不安になってきました…。
さて、４人目は青木努弁護士です。
小さい頃の意外なエピソードを教えてくれました！
―弁護士を志したきっかけは？
まず，大学は早稲田に入りたかったので，理系は苦手だったので文系を受験，受かったのは法学部だけでした。若かりし頃は，自衛官になりたかった，どちらかと言うと軍隊にあこがれていた少年だったのです。大学の時にキャンパスで憲法会議の学生と論争になり，論破されたのが悔しかったのと憲法会議にすてきな女性がいたので，そのまま憲法会議に入会してしまいました。
そんな中，意識が変わり二十歳の成人式に町の代表で挨拶をしたときに，自衛隊の偉い方の居る前で自衛隊批判をし，友人からおまえは終わったと言われました。教職も取り忘れていましたし，企業のエントリーもしていなかったので，その後司法試験の受験生となりました。卒業後，結婚し，しばらくは司法浪人生でしたが，子供が出来たことをきっかけに，「とうちゃんが無職ではかっこ悪い」と，一大奮起して１年で合格しました。私が今こうして弁護士で居られるのは長男のおかげです。
―これまでで一番印象に残っている事件（運動）はなんですか。
１．国税相手の税金訴訟
このときの弁護団合宿は、弁護団といっても団員は２名のみでした。２名では淋しいということで弁護団員以外の５名を誘っていったので、他のメンバーが昼スキーをして遊んでいるなか,必死に書面を作成したことが印象に残っています。
２．弁護士になって１年目に全教（全日本教職員組合）の総会会場（埼玉会館）の使用が取り消され，その取れ消されたことを取り消す仮処分申請
埼玉の１０名以上の弁護士が浦和市内の埼玉総合法律事務所に集まり，書面を書くパートを決めて起案に取りかかり，一夜で書面を仕上げたこと。（この時，初めて終電を逃し，どうしようか途方にくれていた時に「青木さんこれでタクシーで帰りな」と先輩弁護士Ｊ先生からお金を渡されたのも記憶に残っています。）
３．中国残留孤児の国家賠償請求事件
『中国残留孤児の国家賠償請求事件』とは
２００２年より全国各地で起こされた訴訟。この訴訟は、全国１５か所、孤児約２５００名のうちのほぼ９割を占める２２００余名が参加していました。「残留孤児」は，戦後幼い身で満州の地に捨て置かれ，反日感情の強い中国の地でひとりぼっちで生き抜いてきました。そして，日本が中国の地で犯した戦争犯罪の責任を一身に背負わされ，幼いときから，常に人の顔色をうかがいながら生きるという生き方を強いられました。また，早く日本に帰りたいと日本政府に要請しても，なかなか日本政府は動いてくれませんでした。
念願かなって日本に帰国した後は，職場の人から「中国人」と仲間はずれにされ，言葉の壁からの社会的不適応，脱却の見込みのない貧困，「税金で食べていないで働け」と生活保護受給者に対する非人間的扱い。病気になっても医師に病状の説明ができず，孤立した生活に苦しんできました。粗末な国の施策などによって残留孤児は人間の尊厳を奪れ，貧困にあえぐ生活を余儀なくされてきました。
本訴訟は、こうした現状を打破し、人間の尊厳の回復、老後の生活の保障を求めて闘われました。
―今後力を入れて取り組んでいきたい事件（活動）はありますか。
事務局長を務めてている福島原発の損害賠償請求に対する仲介手続き
―弁護士にとって一番大切なものってなんだと思いますか？
『情熱』
最後は事務局に聞いてみた！
―事務局からみた青木先生のエピソードをこっそり教えてください。
青木先生は、ふたりの息子さんととても仲良しです。ゲームも息子さんたちと一緒にやりますし，映画に行ったり，犬の散歩も一緒に出かけます。今年の春はブログにもあるようにふたりの息子さんと念願の海外旅行にも行きました。現在，大学に通うためふたりとも家を出ているので，寂しそう。
声が大きく，事務所に居ると電話や話し声が筒抜けです。休憩がてら話をしているときは，とても楽しそうです。
それからラーメンが大好きで，週に３回ぐらいはお昼はラーメンを食べているそうです。 が，ダイエットをするため，ラーメンを食べるのを止めたところ，すぐに3キ ロ減ったそうです。今も続いているのでしょうか。
もっともっと知りたい！という方は、青木弁護士の関連ブログをご覧ください！
URL https://saitamachuuou.gr.jp/blog/staff/aokiblog/
