先日の雪では,みなさんそれぞれ大変な思いをされていたことと思います。
我が家の近所でも,農業用ハウスが潰れ,作物がダメになったり,カーポートが雪の重みでこわれてしまい,カーポートだけでなくその下に止めてあった車も破損!なんてことも。泣くに泣けません。
スーパーでは(東日本大震災後初めてではないかと思うのですが)パンや野菜がごっそり入荷できない状態となりました。また,買い占めなどが起きないことを願います。
雪でトラックが何百台も立ち往生している訳ですから,首都圏の流通が一部麻痺してしまうのも頷けます。
アベノミクスで株価と輸出は順調かもしれませんが,国民大多数には景気上向きの実感はなく,そこにこの雪による経済的ダメージです。流通業者や中小の商店,そこに働く人々に今後じわじわ影響が来るのではないかと心配しています。
今日相談に見えた方は,「この雪で工場の仕事が無くなり,解雇されてしまった。」とのことでした。「まさか,雪で解雇?」と,正直ビックリしてしまいました。派遣社員としてこの2ヶ月ほどつづけてきた仕事だそうですが,あまりに簡単に解雇が許されてしまうという現実に,いたたまれなく,怒りも湧いてきました。「こんなもんですよ。もともと景気が悪かったんだから。今また仕事を探しているんです」とあきらめ顔で話して下さいました。その方にはもちろん,労働組合などはなく,解雇無効を掲げてたたかう仲間もいないわけです。
この国は,なぜこんないとも簡単に働く人を切り捨てる国になってしまったのでしょう。
一度派遣など非正規雇用になってしまうと,なかなか抜け出せないという問題がこれだけ社会に知られるようになって随分たちますが,まだこんな状態です。
大企業だけが利益を独占して,国民が益々貧しくなるという構造を変えていかねば,と思います。
(事務局 頼高)