当事務所からも複数の弁護士が参加している建設アスベスト訴訟について、5月17日、最高裁判所第一小法廷は、神奈川(1陣)、東京(1陣)京都(1陣)及び大阪(1陣)の各訴訟について、国及び建材メーカーらの責任を認める判決を言い渡しました。
今回の最高裁判決は、既に上告不受理により確定していた国及び高いシェアを有していた建材メーカーらの責任について、国との関係で、責任を負う期間や違法事由、一人親方等に対する責任を認める法理等を明らかにするとともに、建材メーカーらとの関係についても、責任負う期間や注意義務の内容、共同不法行為責任を認める法理等を明らかにしたものであり、画期的な判決といえます。
国は、最高裁判決を受けて、一審原告らに和解金を支払うほか、今後、議員立法で、訴訟を起こしていない被害者を補償するための給付金制度を設けることになりました。
上記の経緯から、全国各地の弁護団は、現在、無料の相談窓口を設けています。
電話番号は0120-110-745で、19日から21日までの3日間、午前10時から午後4時まで受け付けていますので、ご不安を抱えておられる方は、是非この機会にご相談ください。
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http://asbestosaitama.org/
(弁護士 増田悠作)