憲法ミュージカルとは,憲法をテーマに,プロの脚本家,振付家,音楽家がオリジナルのミュージカル作品に仕上げ,一般公募で集まった市民が4か月間の稽古を重ね上演するという企画です。埼玉では1993年から2002年の10年間,弁護士が中心になって取り組まれました。
決して声高に護憲を叫ぶわけではありませんが,憲法にふれる機会のなかった出演者や観客に,憲法の理念や大切さを感じてもらう,いわば憲法のすそ野を広げる取り組みです。
近年の憲法をめぐる状況に危機感をもった元出演者たち若者が声を上げ,今年5月再び上演をすることになり,現在,一般公募で集まった個性豊かな市民約90名が毎週末稽古を行っており,埼玉弁護士会や埼玉県・県教育委員会,沖縄県等の後援を得ています。
今回の作品「キジムナー」は沖縄がテーマです。沖縄の木の精霊キジムナーの目を通して,平和で自然豊かな沖縄,戦争の悲惨さ,現在も強行される基地の押し付けなどの沖縄の姿が浮かび上がります。そこから,戦争とは,平和とは,個人の尊厳や民主主義とは何か,憲法にかかわる大切なテーマを感じてもらう作品となっています。
この公演を是非多くの人に知っていただき成功させたいと思っています。
公演の日程は以下のとおりです。
チケットは当事務所にありますのでお気軽にご連絡頂きますようよろしくお願いいたします。
「キジムナー」埼玉公演(会場はいずれも埼玉会館大ホール 合計2200名)】
2017年5月20日(土) 18:30~(開場17:30)
5月21日(日) 14:00~(開場13:00)
チケット:一般2500円 大高生2000円 中学以下・障がい者1500円
連絡先:埼玉中央法律事務所 電話048-645-2026 (担当:佐藤)
憲法ミュージカル キジムナーチラシ(PDF)
★会場費,稽古費用,制作費等で多額の経費がかかり,
チケット収入だけでは賄えないため,賛同金も大募集しています。
ご協力いただける方は,
郵便振替口座00140-9-764216
口座名義:LIVE!憲法ミュージカル
までお願いいたします。
また、この度の憲法ミュージカルの公演に対し、
沖縄県知事 翁長雄志さんからのメッセージが寄せられています。
ちゅ一うがなびら(皆様こんにちは)埼玉×三多摩憲法ミュージカル「キジムナー」の開催に当たり、メッセージをお送りいたします。
憲法の理念をより多くの人たちと考えるため、憲法をテーマとしたミュージカル作品「キジムナー」を上演し、日本国憲法の価値を知るためのきっかけを提供されている皆様に対し、深く敬意を表します。
今回上演される「キジムナー」は、沖縄にすむ木の精霊「キジムナー」を通して沖縄を見ることで、戦争、平和、民主主義や地方自治はどうあるべきかを問いかける内容で、大変意義のあることだと考えております。
沖縄では、先の大戦において、20万人余の尊い命が失われました。
今日でも、私たち沖縄県民が身をもって体験した戦争の不条理と残酷さは多くの人々の心に癒えることのない傷跡を残し、時を経た今でも忘れられるものではありません。
この悲惨な戦争の体験こそが、平和を希求する沖縄の心の原点であり、戦後72年を経てなお、沖縄戦の教訓を風化させることなく次代へ伝え、平和の発信に努めることは、現代を生きる私たちの責務であります。
沖縄県としましても、平和を希求する「沖縄のこころ」を世界に発信する様々な平和事業を実施するとともに、毎年5月3日の憲法記念日には、知事談話を発表するなど、日本国憲法の普及啓発を図ってまいりたいと考えております。
結びに、憲法ミュ「ジカル「キジムナー」の御盛会とともに、貴実行委員会のますますの御発展と皆様の御健勝と御活躍を心から祈念申し上げ、私からのメッセージといたします。平成29年3月21日
沖縄県知事 翁長 雄志