今や大学生の2人に1人は何らかの奨学金を借りて通学しています。
埼玉県内にも12万人を超える学生がいます。
しかし,現在の奨学金制度をしっかり理解して利用している人は少ないのではないでしょうか。
奨学金を支払うのが困難な場合,支払期限を延ばす手続などがあることを知らずに,
延滞が数ヶ月続くと,裁判手続きを取られたり,保証人に請求がいったり,
ブラックリストに載せられたりしてしまうことも多々あります。
これから奨学金を借りる場合にはその内容をしっかり理解することが重要です。
保証人は親や親族に頼むのか,保証機関に頼むのがいいのか
(親や親族が保証をすると本人が破綻したときに親の財産も取られてしまいます),
借入をする金額はどの程度にするのがいいのか等をしっかり考えて決めることも大事です。
既に借りている場合に返済が難しい事情がある場合には,支払期限を延ばすなどの手続のほか,
借入金を法的に整理することも視野に入れた方がいい解決ができる場合もあります。
埼玉では,学者,弁護士,司法書士,学生などで奨学金問題を取り扱うネットワークを
昨年9月に立ち上げています。
最近,埼玉奨学金問題ネットワークのHPが開設されました。
URL【 http://saitama.syogakukin.net/ 】
埼玉奨学金問題ネットワークでは,奨学金の無料相談も受け付けておりますので,
どうぞお気軽にお電話ください。
相談℡【 048-862-0800 】
当事務所の宮西陽子弁護士や私久保田もネットワークのメンバーですので,
奨学金にまつわるご相談に対応させて頂きます。
深刻化する奨学金問題を解決・改善するべく様々な運動を今後も続けていきたいと思っておりますので、
これからもご協力よろしくお願い致します。
最後になりましたが,事務所ニュース発送の際に同封した奨学金問題に関する署名にもご協力いただき、
みなさまには本当に感謝しております。
(弁護士 久保田和志)