休日にあいちトリエンナーレ(通称あいトリ)に行ってきたので,ちょこっと報告です。
「表現の不自由展・その後」が中止されている閉ざされた扉の前に行ってみると
「#YOur Freedom」というアクションが行われていました。
扉の前にメッセージカードが置いてあって,来場者がそのカードに「自分が自由を奪われたと感じた体験」や
「差別や偏見、我慢や諦めを強いられた具体的なエピソード」を書いて扉に貼るというものです。
あとからネットで調べたところによると,展示が中止された扉へのオーディエンス協同アクションということで
9月14日から行われています。
あいトリ参加アーティスト(現在の賛同アーティストは35組)が「RE FreedomAICHI」という組織をたちあげて,
はじめたアクションの一つだそうです。
不自由展の再開と、不自由展に連帯して自分の作品を展示中止としたアーティストすべての作品が展示されること
(すべての扉が開かれること)を求めるアクションです。
扉には不自由展の出品作家の大浦さんの抗議声明,その下に少女の平和像作者の韓国人アーティストのコメントが貼ってあり、
そのまわりにたくさんの来場者のメッセージカードが貼られていました。
私が訪れたときにはもう扉に貼りきれなくなっていて,カードが壁にまで広がっていました。
「みたかった作品を鑑賞する自由が奪われている。展示再開を」というような展示再開をもとめるカードをたくさん目にしました。
また,とても個人的な体験を書いてあるカードもたくさんありました。
「中学高校の制服でスカートを強要されて嫌だった」
「夫の海外転勤についていかざるを得なかった」
「周囲からの結婚はまだ?という圧力」
「妊娠したら身体的にハードな部署に異動させられた」
「結婚して姓を変えなくてはならなかったこと」
などなど。。
一枚一枚のカードに見入ってしまいました。
扉の前で、時間をかけてカードを読んだり、カードを書いたりする人の姿をたくさん見かけ,
これだけの人が関心を持ったり,心を寄せているんだなあと救いのようなものを感じました。
私も扉が開かれることを願って一枚カードを貼ってきました。
(事務局)