2月19日に国民春闘埼玉県共闘会議などの主催により開催されたシンポジウムに参加してきました。当日は100名を超える参加者でした。
シンポジウムでは県民活動センターを雇い止めとなった非正規職員であった方,長時間労働により体調を崩し求職後,解雇された元居酒屋の店長さんなどの報告があり,雨宮処凜さんと埼玉労働連合会議長の伊藤稔さん,当事務所の弁護士小内克浩による鼎談がありました。
現在は非正規労働者が増加していることにより,労働者が孤立しているため労働組合に加入することで情報取得,居場所,相談相手ができるなどの居場所としての役割もあることなどが話されました。
最低賃金の増額を求めるエキタスなどの活動にも若者の貧困による現状が現れており,どれだけ不幸なのかをアピールしないと認められない,苦しさの我慢大会のような社会はやはりおかしいと少しずつでも若者が行動し始めたことに希望があるのではないでしょうか。
鼎談の中で伊藤さんがおっしゃっていた多少でも余裕がある人達が苦しんでいる当事者の代弁者として行動を起こすことから,何かを変えていくことができるのではないかという言葉が印象に残りました。
実際に貧困状態にある人,過酷な労働を強いられている人が,現状を考え,行動する時間もお金もない場合は多いと思います。
結局は人命よりも利益追求の政策が続いた結果が現在の状況となっているとも話されていました。
シンポジウムで驚いたことは,さいたま市に勤める職員約9900名のうち,非正規職員が約9500名という報告がされており,この状況では様々な面にしわ寄せが及んでいるということでした。
エキタスの最低賃金を上げろデモが4月15日に新宿で予定されています。
エキタス サイト http://aequitas1500.tumblr.com/
(事務局長 塚越)