先日,2月13日~14日にかけて,全国証券問題研究会が長崎県で開催されました。
毎年2回行われている研究会で,証券取引などの金融商品取引に関する被害の救済に取り組む弁護士が集まってなされます。前回は昨年9月の奈良。もうそんなに時間が経ったのか・・・と驚きました。
【金融商品取引被害】
金融商品取引業者が一般市民(消費者,一般投資家ともいわれる。)との間で,金融商品取引において,違法不当な勧誘・業務行為を行い,一般市民(消費者)に財産的損害を与えている被害をいう(民事法研究会「金融商品取引被害救済の手引」による定義。)
先物取引被害研究会の佐賀県(唐津市),サクラサイト被害に対する全国協議会の宮崎県(宮崎市)と,九州が続いているここ最近ですが,長崎はまた趣が違い,異国情緒あふれる素敵な土地でした。また、原爆の被害についても、深く考えさせられる土地でした。
研究会の中身ですが,今回は,どのように事件解決に臨むかという入門講座や,デリバティブ投資の勧誘についての講演,適格機関投資家等特例業務について,証券会社や銀行を相手とした証券取引被害の解決事例についての報告,などがありました。
金融商品取引は,リスクを伴い,また,複雑なものも多く,簡単に利益を得られるということはそうそうありません。分からない取引は慎重に考えて,理解できなかったり納得できなかったりした場合には,行わない,ということが大切だと思います。
★ 自分が撮ってきた写真を見て・・・海のない埼玉県民としては,海がすぐ近くにある場所に行くと,それだけで楽しくなるんだな,と思いました。
(弁護士 宮西陽子)