2月3日,埼玉会館大ホールにて『いのち 平和 憲法9条 2・3埼玉大集会』が行われ,約1500名が参加しホールは満席となりました。
当事務所からも,主催の集団的自衛権を行使容認した閣議決定撤回を求めるオール埼玉総行動実行委員会の事務局を担う山本政道弁護士をはじめ,当日,憲法ママカフェの報告をした竪十萌子弁護士,そして青木弁護士(オール埼玉総行動呼びかけ人)・石川弁護士と事務局9名,事務局の高校生の息子さん1名の14名で参加しました。
主催者挨拶後、津軽三味線全国大会で数々の優勝している二十歳の姉と十代の妹という若くかわいい北村姉妹がとても生きの良い音を会場いっぱいに響かせました。
続いて,東京大学大学院教授であり九条の会事務局長の小森陽一さんの講演がありました。小森陽一さんの講演を聞くのは,今回で2度か3度目だと思います。本業が文学研究者で主に夏目漱石を研究しているそうですが,政治学者かと思われるほど現在の安倍政権を痛烈に批判しました。特に過激派組織「イスラム国」による邦人人質殺人事件での安倍首相のエジプトでの演説やその後の記者会見での発言が「決定的な間違い」であると批判し,国会で責任を徹底的に追求しなければならないと強く指摘しました。会場からも「そうだ!!」とかけ声がかかりました。
そして,「解釈改憲」による「戦争する国」の現段階を歴史的にとらえると,どのような経過をたどってきているのかを1950年6月に遡り説明。安倍政権は自衛隊を海外で武力行使が出来るようにし,戦争が出来る国づくりをしようとしていることを「九条の会」の草の根運動の広がりで国民に知らせていくことが大切であると訴えました。
今まさに日本を戦争をする国にするのか憲法9条を守り発展させ平和を守り戦争をしない国にするのかの分かれ道になのだと言うことがはっきりと分かりました。
講演後は,各地で憲法を守ろうと活動している特別報告がありました。
当事務所の竪十萌子弁護士も昨年から取り組んでいる「憲法ママカフェ」の報告をしました。「憲法ママカフェ」は,事務所のブログでも告知しているとおり各地域・幼稚園などで少数でも,子連れでも参加し,楽しく憲法が学べるところであり,政治に無関心ではいけないと気づかせてくれるところです。
竪弁護士は,憲法ママカフェに参加したママさんが,次は自分の幼稚園のママたちを誘って開きたいと言って100枚のチラシを配って憲法ママカフェを開き,参加した6名がもっとみんなに参加してもらいたいと2回目の開催を計画していることを紹介し,参加したママさんたちによって憲法ママカフェが広がっていることを報告しました。そして,それぞれの人が持っている多様なコミュニティーを使って憲法カフェを広げていきましょうと呼びかけました。
安倍首相は,この事件を機に海外での邦人人質救出には,自衛隊を出動させ武力で救出しようと企んでいます。そして,自衛隊はやがて海外で戦争をする軍隊となっていくのです。さらに,憲法改正もしようとしています。こんな事は,絶対に許すわけにはいきません。
集団的自衛権を行使容認した閣議決定撤回を求めるオール埼玉総行動実行委員会では,5月31日に北浦和公園にて,一万人集会を開催し,大パレードを実施します。
ぜひ,多くのみなさんで5月31日に北浦和公園に集まりましょう。
そして,「集団的自衛権を行使容認した閣議決定撤回」と平和憲法を守れの声を発信していきましょう。
事務局 Zoo