人魚のモデルになったジュゴンを見たことありますか?
今回,私はそのモデル・ジュゴンと同じ「カイギュウ目」に属する
アマゾンマナティーを見てきました。
愛称「ボクちゃん」 50歳(推定)
誰もいなかったので興味津々,かぶりつきで見ていると,
エサやりにきていた飼育員のかたがいろいろ教えてくれました。
「日本でアマゾンマナティーを見られるのは熱川バナナワニ園だけ!
アマゾンマナティーは「カイギュウ目」で最小種。でも300キロくらい。
生息地は淡水域のみで,草食性でアマモなどが主食。
だから,ボクちゃんの食事はキャベツ・にんじん・小松菜などなどの野菜で,
なかでも甘みの強いにんじんや春キャベツがお好み。グルメなんです。」
食べている姿はなかなかキュートです。
しかし,悲劇もありました…。
「2006年には大雨で土砂崩れが起こり,ボクちゃんは一時生き埋めになり
約11時間後に救出され懸命な処置の結果,奇跡的に助かりました。
でもその記憶が残っているのか,今も大雨の日は怯えています。」
そんなボクちゃん,
週に一度は水槽の水を抜き座礁させて,飼育員さんから丁寧にあかすり?されるそう。
私にはよく分かりませんでしたが,お手入れをかかさないため美肌らしいです。
ボクちゃんは人魚のイメージから遠いずんぐり姿でしたが,
次第に愛らしく見えてくるから不思議です。
でも,一番印象に残ったことは・・・
飼育員さんのボクちゃんへの愛。
深い。とても深い。
話す言葉ひとつひとつに愛を感じました。
アマゾンマナティーはジュゴンと同様,乱獲や生息域の環境悪化で絶滅危惧種です。
ぜひ一度,ボクちゃんと飼育員さんに会いに行ってみてはいかがでしょうか?
(事務局 らくさん)