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なぜ、今!総選挙なのか。

2014年11月25日 スタッフブログ, 弁護士 青木努

 急遽,総選挙が行われることになりました。

 自民党及び公明党の与党で約320議席もあるのに(全体で480議席),なぜ,年末のこの忙しい時期に総選挙を行うのでしょうか?
 安倍首相は,消費税の引き上げを延期することについて国民の信を問うと言っていますが,素直に信じることができません。

 いくつか要因があると思いますが,思いつくままに挙げてみます。

 1 今,総選挙を行えば,野党の準備が整っていないので勝てる(少なくとも大幅に議席を失うということはない)。

 2 消費税の引き上げを延期しただけだと,アベノミクスの失敗を認めることになるので,総選挙で「国民の信を問うた」という形を作る。

 3 小渕大臣,松島大臣以外にも「SMバー」に政治資金を使っていたり,いろいろ問題になりそうなことをしている大臣がいるので,そのような大臣は代えたいが,代える理由として総選挙後新たに内閣を改造するという大臣更迭の正当化根拠とする。

 4 12月10日には,秘密保護法が施行され,来年には原発の再稼働もしたい,5月のGW明けには「集団的自衛権の行使」が認められるよう法律を改正する予定だが,今のままでは内閣支持率は下がってしまいそうなので,その前に総選挙を行い,これら全てに国民は賛成したという建前を取りたい。

 5 来年9月には,安倍首相の自民党総裁としての任期が切れるが,総選挙で勝った首相という立場で,総裁選の再選を図りたい。

 6 総裁選で再選されれば,2018年12月まで首相を続けることもできるから,その間に「悲願」の憲法改悪を行いたい。

 等々……

 どの理由にしろ,安倍首相の利益のための総選挙と言わざるを得ません。
 景気が良くならない状況なのですから,総選挙などしていないで,もっと景気を良くして国民生活を豊かにするようにすべきなのではないでしょうか。

 特に危険なのは,もし,総選挙で自民党が勝とうものなら,あの「郵政選挙」の後を思い出すまでもなく,国民から白紙委任を受けたとして,日本を「戦争ができる国」にするため,まっしぐらに進んでいくはずです。そして,ついに憲法9条も改悪されてしまうことになるかもしれません。

 今回の総選挙は,日本が「平和な国」であり続けるためにも,かつてないほど重要な選挙となります。
 日本の将来のため,貴重な一票を投じようではありませんか。

(弁護士 青木努

 

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